雑記・建築旅

世界中の建築を歩いて回るのは難しい。
過去の建築や建築家と出会うこともかなわないです。
このページでは、過去学んだ歴史建築や建築家の中で、
私の印象に残ったもの、行ってみたいところを、書き連ねたいと思います。
イラストや写真はほぼ引用であることをご了承ください。
また、脈絡のない雑記も、ここに記してしまいます。

雑記・建築旅

都市の大聖堂―ゴシック建築と都市の発展について  その6 聖職者と民衆~大聖堂を巡る旅

この章では、大聖堂を精神的に支えた聖職者の立ち位置と、その責務、また、民衆が信仰に込める思いと大聖堂とのかかわりを示す巡礼についての紹介をしたいと思います。【聖職者と民衆】  大聖堂は非常に大きく、建てるのに大変長い時間がかかったので、多く...
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都市の大聖堂―ゴシック建築と都市の発展について  その5 鐘楼と尖塔~天をおもい描く

北フランスに生まれ、当時はフランス様式と呼ばれたゴシック建築でしたが、13世紀末以降はヨーロッパ中に広まっていきます。フランスの国力が衰えた14,15世紀にはイギリス、ドイツがゴシック建築をリードします。北フランス以外の各地方のゴシックは、...
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都市の大聖堂―ゴシック建築と都市の発展について その4 建築職人とその生活

(出典・引用:三省堂図解ライブラリー 『中世の大聖堂』) 【職人たち~職人の一日】 何百年もかけてつくられた中世の大聖堂は、その時代の民衆の共同の手づくりの作品です。なかでも職人たちの集団が果たした役割が非常に大きいものでした。まちごとに職...
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都市の大聖堂―ゴシック建築と都市の発展について その3 基礎工事

【基礎工事】(出典・引用:三省堂図解ライブラリー 『中世の大聖堂』) 中世の大聖堂に使われる建築材料で二番目に重要なのが木でした。オークが最上の木材でした―見た目に美しく、堅く丈夫で、何世紀も持ちこたえます。上質の石と同じく値段も高く、それ...
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都市の大聖堂―ゴシック建築と都市の発展について  その2 石を切り出すまで

【石を切り出す】(出典・引用:三省堂図解ライブラリー 『中世の大聖堂』) 中世には大聖堂をつくるのにいちばん長持ちする材料といえば、石でした。まだ都市のなかの大部分の住居は木造でしたが、大聖堂だけは石造となっていました。しかし司教や人々の望...
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都市の大聖堂―ゴシック建築と都市の発展について  その1 大聖堂の成り立ち

【はじめに】 近代の建築史に入る前に、ヨーロッパにおいて近代への発展のもととなった中世の建築を取り上げたいと思います。この時代の建築は、その後の様式にも大きな影響を与えただけでなく、人の流入と都市の発展にも寄与してきた、ダイナミックなもので...
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日本人建築家の登場-西洋建築の理解と習熟

【背景】 幕末以来、西洋建築をさまざまな方法をもって導入してきた日本の建築界でしたが、いよいよ本格的な建築家教育がはじめられ、やがて、西洋建築に習熟した日本人建築家が登場することになります。明治12年(1879年)、日本における最初の本格的...
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アルヴァー・アールト ー 北欧の風土や地縁と結びつく建築

【背景】 アメリカを中心とした資本主義の発展は、ヨーロッパ各国のみならず、アジア・アフリカ・中南米諸国の独立と近代化に大きく貢献しました。各国、各地域に固有な伝統が再発見されはじめます。この動きに連動しながら、近代を超えるためのさまざまな試...
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ルイス・カーン―近代を超える動き

【背景】 アメリカを中心とした資本主義の発展は、ヨーロッパ各国のみならず、アジア・アフリカ・中南米諸国の独立と近代化に大きく貢献しました。各国、各地域に固有な伝統が再発見されはじめます。この動きに連動しながら、近代を超えるためのさまざまな試...
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ジョサイア・コンドルについて

【日本近代建築の父、ジョサイア・コンドル(1852~1920年)】ウォートルスが日本を去ったのち、多くの外国人技師が活躍しました。なかでも日本の建築界に影響を与えたのは、建築の歴史から構造まで幅広い学識を持った英国人、ジョサイア・コンドルで...