上野動物園は、毎日毎週、多くの観光客で賑わっています。2025年9月現在、日本では、ジャイアントパンダの見られる唯一の動物園となり、連日、行列が絶えません。
上野動物園は私も子供のころからよく訪れてますが、年々、動物の数が縮小していっているようです。また、東園と西園を結ぶモノレールも、2023年12月に廃止され、現在はレールを含めた解体工事が進められています。今後、園内がどのように変わっていくかも気になっているところです。
さて今回は、歩き建築の視点から、上野動物園に関連する建築物(歴史建造物)を主に取り上げて紹介してみたいと思います。魅力的な動物たちの紹介は他のサイトにお任せし、今回は園内の建築を探ってみましょう。
上野動物園HP:https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/about.html

【弁天門 入口の外観】
上野公園弁天堂から、また、京成電鉄上野駅からのアクセスとして、弁天門が見えます。2017年7月、西園にある「子ども動物園すてっぷ」のリニューアルオープンに合わせて、弁天門が生まれ変わりました。これまでは出口専用門として運用していましたが、アメ横など上野の街を訪れる人々が動物園にも来られるよう、新たに入園もできるようになりました。これにより、上野周辺の鉄道各線や上野市街地からのアクセスが大きく向上しました。(東京ズーネットより)
これにより、東園正門、西園池之端門と、この弁天門の3つから動物園内へアクセスできるようになりました。
東京ズーネットHP:
https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=ueno&link_num=27625
【西園パンダ舎】

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ジャイアントパンダとその生息地にくらす動物の飼育施設として2020年9月にオープンしました。2021年に生まれた双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」がいます。中国四川省の生態系をモデルにした施設には、生息地の近いレッサーパンダやキジ類の展示施設も併設しています。
以前は、パンダ舎は東園入園してすぐのところにありました。上野公園噴水近くの正門から大行列がそのまま続き、当時展示されていたジャイアントパンダ、シャンシャンなどは連日、数時間待ちで行列ができていたのを覚えています。
【イソップ橋より南側を臨む】
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東園と西園を結ぶ通路です。ここから南側、弁天門側の見晴らしがよいです。
上野精養軒(レストラン)も見えます。正面に見えるのが、リニューアルされた西園にある「子ども動物園すてっぷ」です。おもに馬など、家畜の展示をしています。
上野精養軒
所在地:東京都台東区
竣工:1960年
発注:精養軒
設計・施工:清水建設
【閑々亭(かんかんてい)】(東園正門を入って右方向、鷲・鷹の展示を抜けたとことです)


寛永3年(1626年)伊勢国、藤堂和泉守高虎は上野の私邸内に東照宮を建て、前後してそのとなりに寒松院という寺を建て、客をもてなすため立派な家をつくりました。
翌4年東照宮の移しかえのおり、徳川秀忠、家光があいついで東照宮を参拝し、その帰りに寒松院に立ち寄っていろいろもてなしを受けました。
閑々亭の名はそのとき将軍家光が「武士も風流をたしなむほど世の中が閑(ひま)になったので、閑々亭と名付けるがよかろう」といったことによるといわれています。
寒松院は明治元年(1868年)彰義隊の戦いで焼けましたが、明治11年(1878年)5月寒松院の庭になっていたこの場所に閑々亭だけが復旧されてその後た度々補修されて今日に至っています。
【五重塔(旧寛永寺五重塔)】(東園正門より入り、左側)


上野動物園内にある五重塔は、旧寛永寺五重塔と呼ばれる国の重要文化財です。もともと寛永寺の一部として建てられましたが、明治時代の神仏分離令を乗り越え、寛永寺から東京都に寄付され、現在は上野動物園の敷地内にあります。春の桜や秋の紅葉と合わせて絶景を楽しめるスポットです。
【サーラータイ】(東園正門より入り、右方向)

このサーラータイ(タイ風東屋)は、2007年9月26日に日タイ修好120周年を迎える両国の親密な関係の象徴として、タイ政府から贈呈されたものです。
【園内マップ】

上野動物園そのものも、もちろん歴史的に古い施設ではあります。普段見られない動物を鑑賞するのも楽しいですが、この場所ならではの歴史建造物、動物園内の建築物を楽しむことも、上野周辺を楽しむ一助になると思います。
ぜひ、動物園を訪れた際には一度立ち寄ってみることをお勧めします。


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