東京国立博物館

歩き建築集

東京国立博物館は1937年(昭和12年)に竣工しました。
「日本趣味を基調とする東洋式」という様式規定のコンペで当選した、渡辺仁の設計によるものです。
1872年(明治5年)の湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まる、日本で最も長い歴史を持つ
博物館です。
日本と東洋の美術および考古などさまざまな文化財について、収集、保存、修理、管理、展示、調査研究、教育普及事業などを行っています。(東京国立博物館 ガイドマップより)

【外観 写真】

(本館 外観 2024年5月頃)設計:渡辺 仁

(東洋館 外観 2024年5月頃)

(表慶館 外観 2024年5月頃)
上記の写真は、構内入口を入ってすぐの広場よりぐるりと見渡した外観の様子です。
園内はさらに広く、本館や表慶館の向こう側にもさらに庭園や建物があります。

【構内マップ】

【アクセス・交通】

  • JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
  • 東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
  • 京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分
  • 台東区循環バス「東西めぐりん」で「上野駅入谷口」もしくは「JR上野駅公園口」バス停から「上野公園経由・三崎坂往復ルート」のバスに乗車し、「東京国立博物館前」バス停下車。

【ホームページ】
https://www.tnm.jp/

【背景・旧東京帝室博物館について
(学芸出版社『図説 建築の歴史-西洋・日本・近代より)】

 1923年(大正12年)9月1日正午近く、関東大震災が東京、横浜などに多大な被害を与えました。
日本政府は復興計画をたちあげ、帝都復興事業につきます。建築部門はそんな中、貴重な住宅建築を
つくりあげました。
また日本のモダニズム建築は新たな試みに入っていきます。

 1923年の大震災により被害を受けた先の建物に代わり、1928年の天皇即位の大礼を機に
震災復興事業が始まります。懸賞設計競技が行われ、設計協議の条件(設計応募心得第1条)として、
「建築様式が内容と調和を保つ必要があるを以て日本趣味を基調とする東洋式とする事」が
課せられました。
273の応募案の中、1等当選をはたしたのは渡辺仁の案で、鉄筋コンクリート造に反りのある
切妻和風屋根を載せた建築でした。

【東京国立博物館とその周辺について】
 JR上野駅より西よりに進み、大きな噴水広場へ出ると、北側開けた先に博物館外観が見えます。
私は子供のころからその風景が好きで、今でも近くを通ると足を止めて眺めることがあります。
外観だけでも、日本の建築の歩みが感じられる気がします。
 また、周辺環境には、文化的な施設が多くあります。【アクセス・交通】のマップにもあるように、
徒歩圏内に上野動物園、東京文化会館、国立科学博物館などが立ち並びます。
上野駅南側は商業施設やアメ横など雑多な施設が多いのに比べて、西側のこのエリアは
文化的な施設が多く、また違った上野の雰囲気が楽しめます。
 この東京国立博物館だけでも、展示物を含めて全部回ろうとすると、1日だけでは見切れないかも
しれません。が、上野周辺へお立ち寄りの際には、ぜひ一度は訪れて、日本と東洋の歴史について
触れてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました