不忍池(しのばずのいけ)辯天堂(べんてんどう)は、江戸初期の寛永年間に、天台宗東叡山寛永寺の開山、慈眼大師天海大僧正(1536~1643)によって建立されました。
不忍池の辯天さまは「谷中七福神」のひとつです。七福神への信仰は江戸時代に大変に盛んになりましたが、ここに尽力したのが天海大僧正であったと言われ、谷中七福神は江戸最古の七福神とされています。当時は七福神が宝船に乗った絵を正月に買い求め、枕の下に敷いて「よい初夢」を期待するという風習が広く行われていました。
現在の谷中七福神めぐりは、元日から1月10日まで行われています。
(東叡山寛永寺不忍池辯天堂HPより)
【上野恩賜公園案内図】
辯天堂の位置を紹介するため、上野恩賜公園(上野公園)の案内図を使って説明したいと思います。
写真が上野公園の案内図です。案内図の右側(公園全体の南側)に不忍の池があります。この池は、地図の左側(北側)より、3つのエリアに分かれています。
鵜の池:上野動物園内にも位置し、カワウの生息地となっている
ボート池:ボートを漕いで楽しむことができる
蓮池:一面が蓮に覆われている
辯天堂のある辯天島(中の島)はおよそそれらの中央付近に位置しており、駅のある東側からも、不忍通りのある西側からも通路を通してアクセスできます。
【不忍池蓮池からの外観】(2024年10月)
不忍池蓮池は年中蓮に覆われ、冬場は枯れて枝が清掃されますが、
春になると再び大きな葉と花で一面を彩ります。
蓮池から見える辯天堂の外観は、一番の眺めです。
その後ろに古くからある洋食堂の精養軒を眺めることができます。
【不忍池ボート池より外観】(2024年10月)
不忍通りからボート池を通して眺められる外観です。
さらに先には、京成上野駅付近のアパホテルなどが見えます。
撮影当日は雨でしたが、ボート池は休日を中心にボートを楽しむ人が
多く見られます。
【正面外観・見上げ・渡り廊下】
七福神の一つである辯天堂は、江戸時代中期より始まった「谷中七福神巡り」の最後のコースでもあります。
沿道には露店もいくつか出店し、参拝客で外国人観光客も含めて多くの人でにぎわいます。
(上野案内所 谷中七福神めぐりHP)
https://note.com/ueno_info/n/n6ec5a8d80318
【不忍池辯天堂 ホームページ】
https://bentendo.kaneiji.jp/about#gsc.tab=0
【アクセス】(じゃらんネットより)
周辺地図については、下記地図よりアクセスください
営業期間 | 拝観時間:9時~17時 |
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所在地 | 〒110-0007 東京都台東区上野公園2-1 地図 |
交通アクセス | (1)JR「上野駅」公園口から徒歩5分 |
【不忍池・辯天堂について】
不忍池は、ちょうど文京区、台東区の境に位置しており、上野駅からのアクセスも便利です。
周辺を散歩する人、マラソンする人も多く見られ、春には桜が見ごろになります。
春夏秋冬でいろいろな景色が楽しめることも、多くの人が訪れる魅力となっているのだと思います。
都心にあって憩いの場と言うには、だいぶ賑やかな場所ではありますが、上野周辺へ立ち寄った際には
ぜひ足を運んで散歩、参拝してみてください。
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