【日本近代建築の父、ジョサイア・コンドル(1852~1920年)】
ウォートルスが日本を去ったのち、多くの外国人技師が活躍しました。
なかでも日本の建築界に影響を与えたのは、建築の歴史から構造まで
幅広い学識を持った英国人、ジョサイア・コンドルでした。
明治9年(1876年)、コンドルはロンドンで雇用契約に調印し、
翌年明治10年(1877年)、1月に来日。
彼の職務は工部大学校造家学科(のちの東京大学建築学部)の教師として
日本人建築家を養成すること、そして工部省営繕局顧問として、日本に
本格的な西洋建築を建設することでした。
【ジョサイアコンドル設計の代表的建築】
〇ニコライ堂(東京都千代田区 1891年)
JR御茶ノ水駅前、聖橋交差点の風景です。
交差点を右方向へ1分ほど歩くと、ニコライ堂へ到着します。
(写真:2024年10月)
東京都神田駿河台にある教会堂で、正式には東京ハリストス正教会復活大聖堂といいます。
1861年函館に来訪したロシア人宣教師ニコライによる日本正教会の教会堂建築です。
(学芸出版社『図説 建築の歴史』より)
〇旧岩崎邸庭園https://archiacross.com/%e6%97%a7%e5%b2%a9%e5%b4%8e%e9%82%b8%e5%ba%ad%e5%9c%92/
旧岩崎邸庭園は1896年(明治29年)に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として造てられました。2024年初頭には、敷地西側の道路沿いにサービスセンター、券売所が新築され、外観が変わりました。 現在、庭園内には洋館・和館・撞球室があります。
(東京都公園協会HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/kyu-iwasaki-tei/index.html#highLight)
ジョサイア・コンドル像
(東京大学構内 2024年10月)
東京大学正門より入り、徒歩すぐです。
工学部の建物付近の広場に立っており、近くには三四郎池や安田講堂もあります。
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